晒よし飴について

みちのくの風味、『銘菓晒よし飴』は仙台藩祖伊達政宗公家臣で、旧伊具郡角田町(宮城県角田市)の臥牛(がぎゅう)城主石川公の御用菓子司を勤めておりました幣舗の先祖が作り上げたお菓子でございます。

晒よし飴誕生秘話

今から三百年以上も昔、市場家の先祖は殿様より「何か珍しい菓子を作ってみよ。」との仰せに毎日考えあぐねておりましたが、なかなか良い考えが浮かばず大沼という沼のほとりで一人思案に暮れておりました。

大沼の岸辺には葦が生い茂っており「よしか・・・」とつぶやいた先祖の脳裏に「よし」にちなんだ菓子のアイディアがひらめき、作り上げましたのが「よし飴」の始まりでございます。

その後、飴の品質で最高級を表す「晒(さらし)」という字を加えて『晒よし飴』と名付けました。

製法と材料

『晒よし飴』は光沢のある絹糸を束ねたような姿で、飴の内部には百数十の髄(空洞)があり、断面は蜂の巣のように見えます。空気を含んだ飴の繊維はお口に含んだ途端にさらりと溶け、やさしい甘味が広がります。

この飴は適度の温度と湿度を保った作業場で、機械をいっさい使わずに人力だけで飴を極限まで引き延ばし作り上げます。

飴の材料は、厳選した良質の水あめと砂糖のみを使用しています。

薄い飴でできた蜂の巣状の空洞が、不思議な口どけの秘密です。

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飴の製造期間

この飴の製造は、東北の地に於いても寒い季節に限られ、熟練の技術を要する全国でも珍しい飴でございます。

市場家のある宮城県大河原町は、福島と仙台を結ぶ東北本線のほぼ中間に位置し、古くは奥羽街道の宿場町として栄えた町でございます。

晴れた日には蔵王連峰を間近に望み、町の中心を白石川がゆったりと流れる風光明媚な町で、『銘菓晒よし飴』は作られています。

蔵王連峰に初雪が降る頃、「蔵王下ろし」と呼ばれる冷たく乾いた風が吹き始めると、晒よし飴の製造が始まります。

飴の製造は9月下旬から5月頃までの限定生産となります。

お取扱と保存

『晒よし飴』は、ことのほか繊細なお菓子ゆえに衝撃・熱・湿気に大変弱いため、開缶後は冷暗所に保存してください。
開封後の飴は、菓子種を上にかぶせて保存しますと長持ちします。

飴の性質上、できるだけ地方発送を控えてまいりましたが全国から厚いご要望も多く、近年は宅配便にて地方発送も承っております。

極力破損のないよう努めておりますが、輸送途中に場合によっては商品の一部に破損を生じることもございます。この点なにとぞご理解の上、ご注文を賜りたくお願い申し上げます。

​缶の中の粒(菓子種)について

晒よし飴は、熱・湿気・衝撃に弱いデリケートなお菓子でございます。

缶の中の粒は、湿気防止と破損を防ぐために充填しております。開缶時に充填した粒がこぼれることがありますので、静かにお開け下さいませ。

またこの粒はでんぷんを原料としておりますので、食べることができます。てんぷらの衣に入れたり、フライパンで軽く炒って砂糖と塩少々で味付けすると香ばしいお茶請けとしてお楽しみいただけます。ぜひお試しくださいませ。

缶の中の粒は湿気防止と破損を防ぐために充填しています。

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